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植物育成ライトの適切な照射距離や角度は?葉焼けしない設置例を解説!

植物育成ライトの適切な照射距離や角度は?葉焼けしない設置例を解説!

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自宅で植物が元気に育つよう、植物育成ライトを使用している方は多いのではないでしょうか。

しかし、きちんとした方法で設置しないと、植物の成長を妨げてしまっている可能性もあります。

では、植物育成ライトの適切な照射距離や角度はどのようなものになるのでしょうか?

この記事では、植物育成ライトの適切な照射距離や角度や、葉焼けしない設置例を解説していきます。

目次

植物育成ライトの種類や型

まずは、植物育成ライトの種類や形について解説します。

植物育成ライトの種類

植物育成ライトの種類は、以下の通りになります。

  • 蛍光灯…植物育成ライトの定番。安価で消費電力が低く、熱を発しにくい。
  • LED…人気の高い植物育成ライト。消費電力が低く、長寿命で、熱を発しにくい。
  • フルスペクトルLED…太陽光に近い光が出せる。植物の成長だけでなく発芽や開花などでも使用できる。
  • HIDランプ…高出力で光量が多く、広い範囲に光を照射できる。

植物育成ライトは、光の強さや用途によって様々な種類があります。

植物育成ライトの型

植物育成ライトの型は、以下の通りになります。

  • アーム型…自由に動かせるアームの先にライトを搭載したタイプ。照射する位置を細かく調節できる。
  • 吊り下げ型…天井から吊り下げて、光を照射できるタイプ。照射範囲が広く、均一な光の照射が可能。
  • クリップ型…クリップで挟んで簡単に設置できるタイプ。設置に工具が必要なく、設置しやすい。
  • スタンド型…スタンドの先にライトを搭載したタイプ。インテリアや部屋とマッチしやすい。

植物育成ライトは、設置する場所や植物の大きさで、型や形状を決めましょう。

植物育成ライトの適切な照射距離は?

では、植物がしっかりと成長する、植物育成ライトの適切な照射距離や角度を解説します。

植物育成ライトの照射距離は、「育てている植物の種類や成長段階」と「植物育成ライトのPPDF」で決まります。

育てている植物の種類や成長段階

まず、植物の種類と成長段階を確認しましょう。

植物には、日光がよく当たるところを好む陽生植物と、日光があまり当たらないところでも生育することのできる陰生植物の2種類があります。

  • 陽生植物:日光がよく当たるところを好み、光が強ければ強いほど光合成を行う
  • 陰性植物:日光があまり当たらないところでも生育でき、光が弱いときにも光合成できる

また、植物の成長段階によっても必要な光量は変わります。

植物の成長段階とは、発芽、苗立ち、成長の3つの段階です。

  • 発芽:種が土の中で発芽を始める段階
  • 苗立ち:発芽して地上に出た後、若い植物が光を必要とする段階
  • 成長:植物が光合成を行い、エネルギーを取り入れる段階

以上のことから、適切な植物の照射距離は下の表のようになります。

陽生植物

発芽苗立ち成長
少し遠め近め少し遠め

陰生植物

発芽苗立ち成長
少し遠め近め遠め

植物育成ライトのPPFD

次に、使用している植物育成ライトのPPFDの値を確認しましょう。

PPFDとは、植物育成ライトの明るさを表す単位です。

PPFD:光合成に必要な波長の光を、一定時間内、一定面積内に受ける光の粒(光子)の量として表したもの。この値が高いほど、植物が光合成に利用できる光の粒(光子)の量が多くなる。

PPFDは、ほぼ全ての植物育成ライトに記載されています。

そして、メーカーの公式サイトなどで、記載されたPPFDがどのくらいの照射距離から測定されたかを調べましょう。

それを基に、適切な距離に植物育成ライトを設置するようにしましょう。

植物育成ライトの適切な角度は?

植物育成ライトの照射角度は、植物の形や方向性に影響します。

植物の全体に均等に光が当たるように、ライトの位置や角度を調整することが重要です。

照射角度を決める方法としては、以下のようなものがあります。

1. 照度計を使う

照度計を使って、植物の葉の表面に当たる光の量を測定することができます。

植物の種類や成長段階に応じて、適切な照度を確保することが必要です。

2. ライトの角度を変える

ライトの角度を変えることで、光の範囲や強さを調整することができます。

ライトを垂直に下ろすよりも、斜めに当てる方が光の範囲が広くなります。

3. ライトの高さを変える

ライトの高さを変えることで、光の拡散度や集中度を調整することができます。

ライトを高くすると光が拡散し、低くすると光が集中します。

植物育成ライトの選び方

次に、適切な植物育成ライトの選び方を解説します。

植物に適したものか

育てている植物の特性や成長具合を知ることが、大切です。

植物は種類によって、光合成の仕組みや光の要求量が異なります。

必要以上に光の強さが高いと、植物が光にやけたり、乾燥したりする可能性があります。

逆に必要以下に光の強さが低いと、植物が光不足になったり、成長が遅くなったりする可能性があります。

種類

植物育成ライトは上記にもあるとおり、蛍光灯、LED、HIDランプ、開花用・成長期用と様々な形状があります。

必要な光量や育ている植物の状態を考慮し、植物育成ライトを選ばなければなりません。

蛍光灯タイプ

蛍光灯は、電気を流すことで発光するガス放電灯の一種です。

安価で消費電力が低く、熱を発しにくいというメリットがあります。

しかし、光の波長が狭く、植物に必要な赤色や青色の光が不足しがちで、植物の成長にはあまり効果的ではありません。

蛍光灯は、発芽や育苗などの初期段階に使用するのがおすすめです。

LEDタイプ

LEDは、電気を流すことで発光する半導体素子の一種です。

消費電力が低く、長寿命で、光の色や強さが調節できるというメリットがありますが、価格が高いというデメリットもあります。

光の波長を自由に設定できるので、植物に必要な赤色や青色の光を効率的に与えることができるため、植物の成長には非常に効果的です。

LEDは、発芽から開花や結実まで、植物の全ての段階に使用することができます。

フルスペクトルLEDタイプ

フルスペクトルLEDは、太陽光に近い光が出せるLEDの一種です。

白色や赤色、青色、オレンジ色、UV、IRなど、さまざまな波長の光を採用しているため、植物の成長だけでなく、発芽や開花などの過程でも活躍します。

植物育成用の人工光としては、最も優れていると言えます。

フルスペクトルLEDは、発芽から結実まで、植物の全ての段階に使用することができます。

HIDランプタイプ

HIDランプは、高圧の電気を流すことで発光するガス放電灯の一種で、高圧ナトリウムランプやメタルハライドランプなどの種類があります。

高出力で広い範囲に強い光を照射できるというメリットがありますが、消費電力が高く、熱を発しやすいというデメリットもあります。

また、光の波長が偏っているので、植物に必要な光が不足する場合もあります。

HIDランプは、開花や結実などの後期段階に使用するのがおすすめです。

形状やサイズ

植物育成ライトは上記にもあるとおり、アーム型、吊り下げ型、クリップ型、スタンド型と様々な形状があります。

照射範囲や設置場所、植物の大きさに応じて、形状やサイズを選ぶ必要があります。

アーム型

アーム型の植物育成ライトは、フレキシブルに動かせるアームの先に植物育成ライトを搭載しているタイプです。

光を照射する位置を細かく調節できるのがメリットがありますが、逆に、高さのある植物や、大きな鉢に入った植物には、アームの長さが足りない場合があるので注意しましょう。

アームの長さは数10cm程度の製品が多いので、デスク上やラックに植物を置いている場合や、小さい植物の育成におすすめです。

吊り下げ型

吊り下げ型の植物育成ライトは、天井や壁などに取り付けて使用するタイプです。

広い範囲に強い光を照射できるというメリットがありますが、設置に工事が必要だったり、高さや角度の調節が難しかったりするというデメリットもあります。

大型のプランターや水耕栽培などに適しています。

クリップ型

クリップ型の植物育成ライトは、机や棚などに挟んで使用するタイプです。

コンパクトで移動しやすいというメリットがありますが、照射範囲が狭く、一度に多くの植物を照らすことができないというデメリットもあります。

一点集中の光でスポットライトのように育成したい場合に適しています。

スタンド型

スタンド型の植物育成ライトは、床やテーブルなどに置いて使用するタイプです。

高さや角度を調節できたり、タイマーやリモコンで操作できたりするものが多く、植物の大きさや数に合わせて、照射範囲を変えることができます。

背の高い観葉植物の横に並べて設置する場合におすすめです。

植物育成ライトは様々な場所で売っています

植物育成ライトの効果を高める4つのポイント

植物を知る

上記でも記載してきましたが、育てている植物の特性や特徴を知ることが大事です。

植物の種類や特性を調べる方法としては、以下のようなものがあります。

  • 植物のタグやラベルを見る
  • 植物の図鑑や本を見る
  • インターネットで検索する

植物が適切な光量を浴びれるか

上記にもある通り、植物の光合成に必要な光量は、PPFDという単位で表されます。

植物の種類や成長段階に応じて、適切なPPFDを確保することが必要です。

PPFDの値が高いほど、光の量が多いことを意味します。

しかし、光の量が多いからといって、必ずしも植物の成長が良くなるとは限りません。

光の量を間違えると、光飽和もしくは光不足という現象が起こります。

  • 光飽和:光の量が多すぎると、植物の光合成能力を超えてしまい、光合成が抑制される現象
  • 光不足:光の量が少なすぎると、植物の光合成能力を十分に発揮できず、成長が遅くなる現象

したがって、植物にとって最適な光量を見つけることが重要です。

植物にまんべんなく光が当たるか

植物育成ライトの照射角度は、植物の形や方向性に影響します。

植物の全体に均等に光が当たるように、ライトの位置や角度を調整することが重要です。

照射角度を調整する方法としては、以下のようなものがあります。

  • 角度を変える:ライトの首振りや回転で変えることで、照射角度を変えることができる。
  • 位置を変える:ライトの吊り下げや移動で変えることで、照射範囲や強度を変えることができる。
  • 数や配置を変える:ライトの複数設置や配置で変えることで、光の分布や方向を変えることができる。

適切な照射時間か

植物は、光と暗闇のサイクルによって、開花や休眠などの生理現象を調節します。

このサイクルを光周期と呼び、植物の光周期は、長日植物、短日植物、日中植物の3つに分類されます。

  • 長日植物:光の時間が長いと開花する植物で、光の時間が14時間以上必要。
  • 短日植物:光の時間が短いと開花する植物で、光の時間が12時間以下必要。
  • 日中植物:光の時間と暗闇の時間が同じであれば開花する植物で、光の時間と暗闇の時間が12時間ずつ必要。

植物育成ライトを使うときは、植物の光周期に合わせて、ライトの照射時間を設定することがおすすめです。

タイマー付きの植物育成ライトを使うと、ライトの点灯と消灯を自動的に制御することができます。

葉焼けしない設置方法とは?

植物育成ライトを適切な方法で使用しないと、植物の葉が部分的に変色したり、枯れたりする葉焼けという現象が現れます。

葉焼けの原因は、主に以下の2つです。

強い光
  • 光合成する植物は、光が多すぎると「活性酸素」という物質を生成。
  • この活性物質が葉緑体や細胞が壊してしまうため、葉焼けしてしまう。
高温
  • 植物は温度にも敏感。
  • 植物が耐えられる限界温度を突破すると、細胞が弱り、最悪枯れるということに繋がる。
  • 特に夏場など急に強い光に当てると、熱が伝わって葉焼けを起こす。

葉焼けを防ぐためには、以下のような対策が必要です。

適切な照射距離

植物育成ライトの照射距離は、ライトの種類や強度、植物の種類や状態によって異なります。

距離が近すぎると、葉焼けを起こす可能性が高くなります。

植物の種類や成長段階に応じて、適切な照度を確保することが必要です。

適切な照射時間

植物の光周期は、光と暗闇のサイクルによって、開花や休眠などの生理現象を調節します。

植物の光周期は、長日植物、短日植物、日中植物の3つに分類されます。

植物の光周期に合わせて、ライトの照射時間を設定することが必要です。

適切な照射角度

植物育成ライトの照射角度は、植物の形や方向性に影響します。

植物の全体に均等に光が当たるように、ライトの位置や角度を調整することが重要です。

適切な風通し

植物育成ライトを使うと、熱が発生します。

熱を下げるためには、サーキュレーターやミニ扇風機などを使って、空気を循環させ、風通しを良くすることが必要です。

また、風通しを良くすることで、植物の表面に付着した水分や汚れを飛ばし、カビや病気の予防にもなります。

ただし、風が強すぎると植物にストレスを与えたり、乾燥させたりするので、適度な風量に調整することが重要です。

植物が葉焼けしてしまった時の対応

もし育てている植物が葉焼けしてしまったら、どうしたらいいのでしょうか。

残念ながら、葉焼けしてしまって葉が元通りになることはありません。

ですので、葉を切り取ってしまうのが最適な方法です。

ただし、切り取るときは消毒したハサミやカッターを使って、健康な部分に傷をつけないように注意してください。

まとめ

今回は、植物育成ライトの適切な照射距離や角度について解説してきました。

  • 適切な照射距離は、植物の特性や成長具合およびライトのPPDFで決まる
  • 適切な照射角度は、なるべく広い範囲に光が当たるよう斜めから当てる
  • 育てている植物の特性や特徴、成長具合や状態などを把握することが大事

植物育成ライトを間違った使い方をすると、植物が育たないどころか、葉焼けし枯れさせてしまいます。

そんなことにならないよう、育てている植物のことを知り、適切なライトの使用方法で、大きく成長できるようにしましょう。

以上、最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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